香川県には、定番の金毘羅宮や、〝香川のウユニ塩湖〟と呼ばれる父母ヶ浜、草間彌生のカボチャのオブジェで知られる直島など、人気の観光スポットがいくつも存在します。
こちらでは、香川県の定番人気の観光スポットをランキング形式でご紹介。
あわせて、観光ガイドには滅多に掲載されない地元民が厳選した穴場スポットもご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
なお、インターネットなどでは販売されていない、絶対に現地で買うべき香川県のお土産を知りたい方は、あわせてこちらの記事をチェックしてみてください。
目次
香川県で定番人気の観光スポットランキング13選
1位.金比羅宮(こんぴらさん)
まずは、香川県でもっとも定番の観光スポット『金比羅宮(こんぴらさん)』。
長い石段があることでも知られていて、メインの本宮までは785段、その先の奥社まではなんと1,368段も登る必要があり、豊かな自然の景色を楽しみながらちょっとしたエクササイズにもなります。
参道入口付近には、インスタグラムなどで人気の〝おいりソフトクリーム〟などが販売されているお店が連なり、風情ある街並みを歩くだけで楽しいです。
ちなみに〝おいり〟とは、金毘羅宮が位置する香川県の西讃地域で主につくられているあられの一種。
美しい色合いと、口の中でスーッと溶けていくふわふわとした食感が特徴で、西讃地域では結婚の際の贈り物として古くから用いられてきた歴史があります。
また参道には、『ことひら温泉 御宿 敷島館』や『温泉旅館 桜の抄』などの温泉や香川県の料理を楽しめる旅館があるので、宿泊される方はぜひ参考にしてみてください。
●金比羅宮(こんぴらさん)
[所在地]香川県仲多度郡琴平町892-1
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2位.父母ヶ浜
続いては、比較的新しい香川県の観光スポット『父母ヶ浜』。
香川県の銘菓『茶のしずく』で全国的に知られる高瀬茶でも有名な香川県三豊市にあるロングビーチです。
遠浅の沿岸で、干潮時のとくに夕暮れ時には、まるでボリビアの〝ウユニ塩湖〟のようにくっきりと空を反射し、上画像のような美しい写真を撮影することができます。
インスタグラムなどSNSでも話題の観光スポットですが、訪問する際は、
- 晴れていること
- 夕暮れどき
- 潮が引いているとき
の3つの条件がそろっていることを確認してください。
香川県内では、結婚式の際のウェディングフォトの撮影スポットとしても人気で、本当に美しいです。
比較的新しい香川県の観光スポットに、ぜひ脚を運んでみてくださいね。
●父母ヶ浜
[所在地]香川県三豊市仁尾町仁尾乙203-3
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3位.直島
続いては、高松港からフェリーで約50分(高速船だと約30分)の、瀬戸内海の中央に位置する直島。
直島が観光スポットとして優れているのは、
- 島の広さが程よいこと
- 超有名な芸術スポットが点在していること
の2点です。
まず島の広さですが、自転車や電動自転車で約1時間で島を一周できてしまうほどです。
(※フェリーが到着する宮浦港にレンタサイクルショップがあり、自転車や電動自転車を借りることができます)
また島内には、建築家・安藤忠雄が設計した地中美術館や、草間彌生のカボチャのオブジェ、ベネッセハウスミュージアムなど、全国的に有名な芸術に関連する観光スポットが点在しています。
自転車で島内を巡りながらそうした観光スポットに立ち寄っても、半日〜1日でほぼすべてを網羅できるはず。
また、3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭」のタイミングで訪れると、特設のオブジェや家プロジェクトと呼ばれる古民家を改装した芸術作品などを楽しむこともできます。
余談ですが、島内には山が多くアップダウンが激しいので、できれば電動自転車を借りることをおすすめします。
●直島
[所在地]香川県香川郡直島町(※高松港からフェリーで約50分)
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4位.栗林公園
続いては、香川県の大名庭園・栗林公園。
江戸時代に各藩の大名がそれぞれの領地に建造した大名庭園は、全国各地に存在し、栗林公園はその香川県版です。
四季によりさまざまな景色を楽しむことができ、庭園内には本格的な茶屋もあります。
園内では定期的にイベントが開催され、チームラボとコラボレーションしたり、例えば冬のイルミネーションの時期には美しくライトアップされ、その時期はカップルや家族連れなど多くの地元民が脚を運びます。
高松市の街中に位置しているにも関わらず自然豊かで閑静な場所ですから、付近のケアハウスではお散歩コースとして使用していたりもします。
なお、入園料は一般の場合は大人410円・小人170円です。
香川県の定番の観光スポット・栗林公園をぜひチェックしてみてくださいね。
●栗林公園
[所在地]香川県高松市栗林町1-20-16
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5位.エンジェルロード(天使の散歩道)
続いては、小豆島を代表する観光スポット・エンジェルロード。
エンジェルロードは、1日に2回干潮時に現れる砂の道で、その希少性から「大切な人と手を繋いで渡ると願いが叶う」とされています。
小豆島本土から無人の離島に続いていて、本土で〝貝殻の馬絵〟を買って願い事を書き、恋人と手を繋いで砂の道を渡り、離島の木に吊るすのが作法とされています。
なお、フェリーが発着する土庄港から自動車で5分ほどの場所にあり、広大な小豆島では比較的アクセスのしやすい場所に位置しています。
カップルにとっての聖地でもある香川県を代表する観光スポット。
小豆島に観光する予定がある方は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
●エンジェルロード(天使の散歩道)
[所在地]香川県小豆郡土庄町銀波浦
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6位.天空の鳥居
続いては、香川県観音寺市にある観光スポット・天空の鳥居。
標高約400mに位置する高屋神社にある鳥居で、断崖に向かって建てられているため、鳥居を通して瀬戸内海や観音寺市などの広大な景色を楽しむことができます。
父母ヶ浜と同様に、こちらもフォトジェニックな観光スポットとして全国的に知られていて、2023年4月時点では、インスタグラムで「#天空の鳥居」のハッシュタグでの投稿が5万件を超えています。
晴天時に撮影すると、下画像のような美しい写真を撮影できます。
なお、天空の鳥居までは270段の階段を登る必要があり、ちょっとした苦労の後にのぞむ壮大な景色はまた格別です。
香川県を代表するフォトジェニックな観光スポットに、ぜひ脚を運んでみてくださいね。
●天空の鳥居
[所在地]香川県観音寺市高屋町2800
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7位.小豆島オリーブ公園
続いては、映画『魔女の宅急便(2014年)』のロケ地として知られる観光スポット・小豆島オリーブ公園。
作中で使われている箒を再現した〝魔法の箒〟を無料で借りることができ(8:30〜17:00)、ジャンプしてタイミングよくカメラのシャッターを押すと、まるで空を飛んでいるかのような写真を撮影できます。
また、映画内でキキが働くパン屋さんは、実は撮影のためだけに作られたものでしたが、その後取り壊されることなく現在は『ハーブショップ コリコ』という店名でハンドメイドの雑貨などが販売されています。
そのほか、作中に登場する名スポットが各所にあるため、小豆島オリーブ公園をより満喫するために映画を観てから観光されることを強くおすすめします。
香川県を代表する〝聖地巡礼〟の観光スポットに、ぜひ脚を運んでみてくださいね。
●小豆島オリーブ公園
[所在地]香川県小豆郡小豆島町西村 甲1941-1
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8位.屋島 獅子の霊巌展望台
続いては、香川県で定番の夜景スポット・屋島 獅子の
〝日本の夕陽100選〟にも選ばれている景勝地で、サンポート(高松港)など高松市街地の全貌を眺めることができます。
屋島は源平合戦の地として全国的に知られていますが、観光するとなるとこちらの獅子の霊巌から眺める夜景か、麓にある人気のうどん店『ざいごうどん本家 わら家』がおすすめです。
なお獅子の霊巌展望台は、屋島の麓から車で10分ほど登ったところにある有料駐車場に自動車を停め、そこからさらに徒歩で10分ほど進んだところに位置しています。
自動車があった方が便利ですので、観光で香川県外からお越しの方はその点チェックしておいてくださいね。
●屋島 獅子の霊巌展望台
[所在地]香川県高松市屋島東町
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9位.北浜alley
続いては、カルチャー好きの方におすすめの香川県の観光スポット。
北浜alleyは、高松港から徒歩数分の場所に位置する商業施設で、もとは高松港に送られた貨物を一時的に保管する倉庫として使われていました。
上画像のようにトタンが継ぎ接ぎされた外観に趣があり、写真集やアートブックを中心に取り揃えた書店や、ギャラリースペース、ヴィレッジバンガード風の雑貨屋、おしゃれな飲食店などが内接されています。
高松港は、アートの島である直島・小豆島行きのフェリーのターミナルでもあり、その関係からもカルチャーの風合いがある港として知られています。
香川県の本土でカルチャーを体感できる観光スポット・北浜alleryにぜひ脚を運んでみてくださいね。
●北浜alley
[所在地]香川県高松市北浜町4-14
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10位.NEWレオマワールド
続いては、香川県最大の遊園地・NEWレオマワールド。
鳥をモチーフにした〝ペディー・バード〟がメインキャラクターのテーマパークです。
ちなみにレオマのネーミングの由来は、設立当初の社員さん・大西さんにちなんで「レジャーは(レ)・大西に(オ)・任せろ(マ)」からとられているそう。
定番の観覧車やメリーゴーランドのほか、VRのシューティングアトラクション、ゴーカート、プロジェクションマッピングなどを体験できます。
そのほか、イルミネーションイベントや、オーロラを再現した壮大なスペクタクルショーが開催されるなど、春夏秋冬それぞれのシーズンに応じたイベントを楽しめます。
毎年夏には〝レオマウォーターランド(プール)〟もオープンし、家族連れやカップルで楽しむことのできる観光スポット。
香川県オリジナルの遊園地に、ぜひ脚を運んでみてくださいね。
●NEWレオマワールド
[所在地]香川県丸亀市綾歌町栗熊西40-1
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11位.大窪寺
続いては、紅葉シーズンにおすすめの香川県の南東部に位置する観光スポット。
〝四国八十八か所巡り(お遍路巡り)〟の最終(88番目)のお寺として知られる大窪寺は、秋口にはカエデやイチョウが境内を彩ります。
香川県屈指の紅葉を楽しめる観光スポットとして知られていて、10月下旬から12月にかけてはとくにたくさんの地元民や観光客が訪れます。
また大窪寺は、そうした紅葉に加えて、階段の正面に位置する〝
八十八庵の名物は、熱々の「打ち込みうどん」。
自家製の白味噌で仕立てられた汁の中に、大根やにんじん、里芋、豚肉、そして打ち立ての讃岐うどんが入れられた逸品です。
美しい紅葉と、鉄鍋で提供される人気の打ち込みうどんを楽しめる香川県の観光スポット。
さぬき市や東かがわ市など、香川県の東部を観光される方はぜひ脚を運んでみてくださいね。
●大窪寺
[所在地]香川県さぬき市多和兼割96
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12位.与島PA
続いては、香川県最大のサービスエリア。
香川県と岡山県をつなぐ瀬戸大橋のちょうど中央に位置し、香川県有数の観光スポットとしても定着しています。
与島PAでは、瀬戸内海を一望できる展望台や、芝生広場、フードコート、「茶のしずく」など香川県を中心とした四国の銘菓が充実したお土産コーナーなどを楽しむことができます。
与島PAを目的に香川観光される方は少ないはずですが、瀬戸大橋経由で自動車で本州に帰られる方は、旅の最後に楽しめる観光スポットでもあります。
時期によっては、スイーツイベントなども開催されます。
自動車で瀬戸大橋を渡って香川県を観光される方は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
●与島PA
[所在地]香川県坂出市与島町587
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13位.ヤドン公園(ひだまり公園あやがわ)
続いては、2023年4月に開園した、香川県の観光スポット。
香川県は別名〝うどん県〟としても知られていますが、〝うどん〟とポケモンのキャラクター〝ヤドン〟の語呂が似ていることから〝ヤドン県〟としてPRが行われています。
ヤドン公園は、株式会社ポケモンと香川県のコラボレーションで生まれた公園で、ヤドンをモチーフにした遊具が6点設置されています。
最大の見どころは、公園の中央に寝そべる全長約6mの巨大なヤドン。
他には、キャラクター〝シェルター〟のオブジェもあって、ポケモン好きなら絶対に訪れたい観光スポットです。
ぜひ晴れの日に立ち寄ってみてくださいね。
●ヤドン公園(ひだまり公園あやがわ)
[所在地]香川県綾歌郡綾川町萱原273
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地元民が厳選!香川県の穴場観光スポット3選
1.コーヒーサロン皇帝
こちらは、香川県でもっとも有名な純喫茶・コーヒーサロン皇帝。
高松三越から徒歩3分ほどの場所に位置しています。
創業は1983年で、実は、東京・神保町や高知県にもかつて「コーヒーサロン皇帝」が存在していましたが、現存しているのは高松市のこの店舗だけです。
純喫茶ならではのミックスジュースやバナナジュース、ホットケーキなどを楽しめるほか、ランチタイムには、店内で唐揚げ弁当や豚の生姜焼き弁当などボリュームのある定食も食べられるため、平日のお昼時にはスーツを着た付近の会社勤めの方も多く訪れます。
ちなみに高松市の「コーヒーサロン皇帝」は、純喫茶保存協会会長・山之内遼氏が全国の純喫茶から110の名店を厳選してその魅力をまとめた『47都道府県の純喫茶 愛すべき110軒の記録と記憶』という本のなかで取り上げられています。
もし皇帝を訪れるなら、事前にこちらの本の「コーヒーサロン皇帝(P160〜)」を読んでおくと、より歴史や純喫茶ならではの
知る人ぞ知る香川県の穴場の観光スポットに、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
●コーヒーサロン 皇帝
[所在地]香川県高松市兵庫町11-5
[営業時間]8:00〜20:00
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2.船の体育館
続いては、建築好きにおすすめの穴場の観光スポット『船の体育館(旧:香川県立体育館)』。
上画像のように巨大な船の形をしているこの建物は、国立代々木競技場やフジテレビ本社を手掛けたことで知られる日本を代表する建築家・丹下健三の作品です。
1964年に竣工し、県立体育館としてさまざまな競技が行われてきましたが、2012年に耐震に問題があることが判明し、2014年に閉館。
その後、2023年2月に解体されることが決定しましたが、2023年4月時点では香川県高松市福岡町に現存しています。
歴史あるユニークな形の建築物で、保存を求める声が多いものの、いつ解体されてもおかしくありません。
なお余力がある方は、2009年に刊行された雑誌『CasaBRUTUS特別編集 丹下健三 DNA』を事前に一読してざっくりと丹下健三の知識を入れておくと、より建築を楽しめるはず。
専門的な書籍とは違い、端的な文章と画像でとてもわかりやすく丹下健三について解説されています。
せっかく香川県に観光されるなら、解体前に一度は目にしておいてほしい建築物です。
● 船の体育館
[所在地]香川県高松市福岡町2丁目18-19
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3.はなまるうどん発祥の地
最後は、はなまるうどんの第一号店である「はなまるうどん 木太店」。
2023年4月時点では、日本全国に500店舗以上が存在し、日本でもっとも有名な讃岐うどんのチェーン店ですが、始まりは香川県高松市木太町にあるこちらのお店です。
外観(上画像の右側)には、〝はなまるうどん 発祥の地〟の文字とともに創業当初の看板デザインが掲示されています。
ただ、もともとの看板は右下の赤い「讃岐本店」の箇所が「自家製麺」だったそうです。
香川県に観光に来てわざわざ讃岐うどん巡りをするなら、当然、全国チェーンのお店は念頭にないと思いますが、馴染みのお店の発祥の地に脚を運んでみるのも一興です。
あまり大々的には紹介されることのない、香川県の穴場の観光スポットにぜひ脚を運んでみてくださいね。
● はなまるうどん 発祥の地
[所在地]香川県高松市木太町1831-2
[営業時間]10:00〜21:00
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以上、香川県で定番人気の観光スポットをランキング形式でご紹介しました。
香川県には、歴史ある定番の「金毘羅宮」や「栗林公園」、インスタ映えスポットとして知られる「父母ヶ浜」や「小豆島オリーブ公園」、景色を楽しめる「屋島 獅子の霊巌展望台」や「天空の鳥居」など、人気の観光スポットが点在しています。
そのほか、あまり観光マップなどでは大々的に取り上げられない、趣のある純喫茶や建築物など穴場の名所も存在しています。
香川県に観光される方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。